学校医の仕事を通して思うこと

かれこれ30年以上、地域の学校医として子どもたちを診て参りました。
今回は学校医の仕事について、そして長年学校医を務めて感じたことをお話しします。

学校医の仕事ってどんなこと?

学校医の主な仕事は、

①生徒の歯科検診 ②来年入学する子どもの就学時前検診

そして③学校内での事故で顔面や口腔内に問題が生じた時の対応です。

鉄棒で顎を打撲したり、廊下で走って転倒して口腔内を切ったり、友達同志でぶつかって歯が欠けたり、また給食の魚の骨が喉に刺さったというのもありました。

学校ではさまざまなことが起こります。

学校での歯科検診ってどんなことをするの?

学校での集団歯科検診では、

①視診・触診での顔面や顎のチェック

②歯列・咬合のチェック

③歯茎・歯石の付着状況のチェック

④その他の疾病や異常がないかの診査

といったところでしょうか。

時間も限られていますので、一人当たりの検診時間は平均1分間くらいです。

院内での検診とは違い、詳しいことまでは判断できませんが、まずは口腔内や顔面に、明らかな異常があるかどうかを見ることを最優先としています。

ただ、一つ言えることは、歯に問題のない児童の方が、しっかりと大きく口を開けてくれるということです。ですから診査も早いです。

歯の悪い児童は、コンプレックスがあるからかもしれませんが、大きく口を開けてくれないことが多いですね。

子供たちの口腔内の変化

30年間子供たちの口の中を診てきて感じることは、むし歯のある子どもが減ったということです。

逆に、矯正治療をしている子どもは増加しています。

それは少子化に伴い、子どもの口腔内に関して、親御さんの関心が高まったことに起因しているのだと思います。それはとても好ましいことです。

ですが、矯正治療が増えているということは、歯列不正の子どもが増えているということです。

歯列不正の原因は、食生活や生活環境、姿勢や咬合にも深く関わっています。

学校検診では、異常を見つけることはできても治療はできません。

検診で問題が見つかり、用紙にチェックが記されていた場合は、放置せず、必ずかかりつけの歯医者さんで診察してもらいましょう。

 

YouTubeでもご覧ください。

https://youtu.be/UXfrU8OH1Jc?si=gtjrmQgReebfCH6K

柳原歯科医院
〒639-0265 奈良県香芝市上中833-3
TEL:0745-77-1124

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