休みの日は二上山へよく登山に行きます。
先日も登って戻ってきたら、歯医者嫁が何やら難しい顔をして考え込んでいます。
聞くと、矯正が終わった患者さんが、また歯並びが悪くなってきている気がする…と。
そんなことってあるの?
あるんです、後戻りってあるんです。
バイオセラピー不足だとそうなるんです。
今回は、バイオセラピーについてのお話です。
先ほど挙げたように、矯正には後戻りというのがあって、治療が終わって歯並びが綺麗になったらもう安心!というわけではありません。
そもそも歯列不正になった原因が日々の悪習慣であるのであれば、それを改善しないとまた元に戻ってしまいます。
そうならないように行うのがバイオセラピーです。
バイオセラピーとは、歯列不正になる原因を自分自身で正す治療のことです。
バイオセラピーには大きく分けて3つの柱があります。
それではバイオセラピーの3つの柱についてご説明します。
①食育 ②トレーニング ③悪習癖の改善 です。
①まず、食育とは、噛むことで顎の骨や筋肉を発育させ、歯並びを整えることです。
噛む刺激が歯だけでなく、顔や首や脳にまで影響していい顔をつくることにつながるのですが、
だからと言って固いものばかり噛めばいいということではなく、しっかりと前歯や奥歯を使って噛むことが、顎の骨や筋肉を発育させ、いい歯並びをつくるのです。
噛む回数、食材などにも配慮することが大事です。
②次に、トレーニングとは、舌や口の周りの筋肉、噛む力を鍛えることによって、安定した歯並びを整えることです。
例えばお口ポカンのお子さんは、口呼吸で低位舌になっています。そうすると顎の位置も下がり、受け口などの歯列不正が起こります。
口を閉じて舌を鍛えることで、正しい位置を意識できるようになり、顔貌にいい影響を与えます。
トレーニングには専用の器具がありますので、当院ではそれを使用することをお勧めしています。
(トレーニング器具の動画はこちら)
③そして悪習癖の改善。
これは、指しゃぶり、頬杖、噛み癖(唇を噛む、爪を噛むなど)、そして猫背などの悪い姿勢を直すことで、歯並びを整えることを言います。
これらの悪習癖は、歯並びや噛み合わせに大きく影響を及ぼしていますが、改善することで歯列不正も予防できるのです。
悪習癖に関しては、ご家族で意識し合い、早期に気づいて早く対処することが大事です。
姿勢に関しては、最近は真っすぐ立てなかったり、座っていられないお子さんも多いようです。
なくて七癖とも言われるように、癖は気付くことも直すことも難しいものですが、継続してバイオセラピーを行うことで歯列不正が予防できます。
できれば矯正治療なしで、バイオセラピーだけで歯並びが整うことが理想ですね。
YouTubeでもご覧ください。
https://youtu.be/_rliE6Lwsuo?si=VpJWTlnjqGdjq00V
柳原歯科医院
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