
夏休みは飲み物が増える季節
夏休みになると、お子さまが家で過ごす時間が長くなり、麦茶やジュースを飲む機会も自然と増えてきます。
「暑いから水分補給をしっかりしてほしい。」
「ジュースばかりはダメだけど、たまには好きなものを飲ませてあげたい。」
そんなふうに考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
水分補給は熱中症予防のためにもとても大切ですが、飲み物の種類や飲み方によっては、むし歯のリスクが高まることがあります。
今回は、夏休みにぜひ知っておきたい「子どもの飲み物選び」についてご紹介します。
「麦茶なら安心」と聞いたことがある方も多いと思います。
実際、麦茶には砂糖が含まれておらず、酸性度も低いため、むし歯になりにくい飲み物とされています。
そのため、普段の水分補給には
🔸麦茶◎
🔸水◎
がおすすめです。
特に夏場は汗をたくさんかくため、こまめな水分補給が欠かせません。
「のどが渇いたら麦茶や水を飲む」
という習慣をつけておくと、お口の健康にもつながります。
一方で、ジュースや乳酸菌飲料、炭酸飲料、スポーツドリンクには糖分が多く含まれているものが少なくありません。
もちろん、絶対に飲んではいけないというわけではありません。
大切なのは、「何を飲むか」だけではなく、「どう飲むか」です。
例えば、
😈 朝から少しずつ何時間も飲み続ける
😈 遊びながらダラダラ飲む
😈 ジュースをいつでも飲める場所に置いている
このような飲み方を続けると、お口の中が長時間糖分にさらされ、むし歯菌が活動しやすい環境になってしまいます。
実は、むし歯は糖分の量よりも、お口の中に糖分がある時間が大きく影響するといわれています。
夏休みは部活動やスポーツクラブで汗を流す機会も多くなります。
熱中症対策のため、スポーツドリンクをこまめに飲むこと自体はとても大切です。
しかし、ペットボトルを持ち歩き、長時間にわたって少しずつ飲み続けることで、お口の中が糖分や酸にさらされる時間が長くなってしまいます。
ジュースを一気に飲み終えるよりも、
「少し飲んでは遊び、また飲む」
「部活動中にスポーツドリンクを少しずつ飲み続ける」
という状態が続く方が、お口の中はむし歯や酸蝕症(さんしょくしょう)になりやすい環境になってしまいます。
夏休みは生活リズムが変わりやすく、おやつや飲み物の時間もつい不規則になりがちです。
💭では、どうすればいいのでしょう。
「我慢する」より「上手に付き合う」ことが大切です
ジュースやスポーツドリンクを完全に禁止する必要はありません。
飲むタイミングや回数を少し工夫するだけでも、お口への負担を減らすことができます。
ジュースやスポーツドリンクは、おやつの時間や運動の前後など、飲むタイミングを決めることがおすすめです。
何時間もかけて少しずつ飲み続ける「ダラダラ飲み」を避けることで、お口の中が酸性になる時間を短くできます。
ジュースやスポーツドリンクを飲んだ後は、麦茶や水を飲んでお口の中を潤しましょう。
飲み物に含まれる糖分や酸がお口の中に残り続けるのを防ぎ、歯への負担を軽減することにつながります。
おやつを何度も食べたり、長時間かけて食べ続けたりすると、お口の中がむし歯になりやすい環境になってしまいます。
「おやつは午後3時頃」など時間を決めて楽しみ、食べ終わったら歯みがきやうがいをする習慣を身につけましょう。
夏休みは、学校がお休みになることで生活リズムが変わり、おやつや飲み物の回数が増えやすい時期です。
「ジュースは絶対ダメ!」「スポーツドリンクは飲まないで!」と我慢するのではなく、いつ・どのくらい飲むかを親子で意識することが、お口の健康につながります。
特に運動を頑張るお子さまは、熱中症対策としてスポーツドリンクが必要な場面もあります。
そんな時は、運動後に飲み切る、水や麦茶も上手に取り入れるなど、飲み方を工夫することで、お口への負担を減らすことができます。
むし歯というと、「糖分の摂りすぎ」が原因だと思われがちですが、実は飲み物に含まれる「酸」にも注意が必要です。
スポーツドリンクや炭酸飲料、乳酸菌飲料、柑橘系のジュースなどは酸性度が高く、長時間お口の中にあると歯の表面を覆っているエナメル質が少しずつ溶けやすくなります。
この状態を「酸蝕症(さんしょくしょう)」といい、近年ではスポーツドリンクを飲む機会の多い子どもたちに増えていることから、「部活う蝕(ぶかつうしょく)」と呼ばれることもあります。
▶さらに詳しくは、こちらの記事も読んでみて下さい。
⇒https://iikao-ydc.com/kiji.php?n=91
もちろん、スポーツドリンクは運動中や熱中症対策として必要な場面もあります。
だからこそ大切なのは、「飲まないこと」ではなく上手に付き合うことです。
柳原歯科医院では、むし歯を治療するだけでなく、「むし歯になりにくいお口を育てること」を大切にしています。
毎日の飲み物や食事、歯みがきの習慣は、お子さまの将来のお口の健康につながる大切な土台です。
「ジュースは絶対ダメ」と我慢させるのではなく、飲む時間や回数を少し意識するだけでも、むし歯のリスクを減らすことができます。
私たちは、ご家庭で無理なく続けられる方法を一緒に考えながら、お子さま一人ひとりの成長に寄り添ったサポートを行っています。
夏休みは、学校生活では気づきにくいお口の変化や生活習慣を見直す絶好の機会です。
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