入れ歯を歯に入れる目的はみなさんそれぞれあると思いますが、噛んで食事を味わいたい、会話を楽しみたい、人前で笑いたい、旅行に行きたい、などいくつか目的はあると思います。
今回の患者さんは、自費治療の入れ歯に大大金をかけてきた患者さんです。
現在は、片方が総義歯の方です。
これまで数百万円の大金をかけて、自費で何個も入れ歯を作ってきたそうです。
お金をかけても噛み合わせが合うことなく、話しづらく食べにくい入れ歯ばかりで、そばにいるご家族が見かねてホームページから当院を見つけてご連絡くださったことが始まりです。
初診日には、いきなり調整をするわけではなく、まずお話をしました。
お見受けしたところ、家族に連れられて来たが、どうせ新しいものを作ってもまた同じだろう・・・
ぐらいの入れ歯に関して(むしろ歯科医院に対しての)あきらめ感さえ漂っていました。
見た限り、とても大きな入れ歯が口いっぱいに入っていた感じがしました。
話すと大きな入れ歯は容易に外れてしまい、その外れる入れ歯を舌で支えるために舌が口の中であばれていました。
そのため、舌は暴れる悪い癖がついていました。
この日は入れ歯の調整と舌の悪い癖改善の指導をしました。
2回目の来院時には、少しだけ明るい顔つきになられ噛んだり話したりすることが、以前より少しだけ良くなったとのことでした。
このまま、調整を続けるだけでなく、ご本人からの強い要望で新しいものを作成することになりました。
先ずは保険の入れ歯作りを提案しました。
すると、どうでしょう・・・
患者さんからは、
今まで保険がきく入れ歯を20年以上も作られてこなかった患者さんの第一声は
『保険の入れ歯なのに、とてもしっくりくるので驚いた。』とのことでした。
そして、「入れ歯を改善したことで話すのが楽しくなった」ともおっしゃいました。
さらに、治療費用がこれまでの100分の1になったと喜んでおられて、私たちも大変嬉しい気持ちになりました!
それから、数回の調整を経て問題なく日常生活を送られています。
現在、自費治療で入れ歯を作成したからといって、当医院でも最初から自費治療で入れ歯制作も可能ですが、保険治療で満足いただける入れ歯が完成することが多い為、柳原歯科医院では、7割の方が保険適用の入れ歯で満足されています。
もちろん、入れ歯ですから月に1回の調整が必要ですが、定期的に通って頂き、体型変化、体調変化、ご病気などの現在の体の状態に合わせて調整をさせていただいております。
決して、保険の入れ歯だからといってあきらめることなく、歯科医院に相談してください。