乳歯が抜けてから1年以上経っても永久歯が生えてこない、そんなご相談が増えてきました。
永久歯が生えてこない原因はさまざまです。
今回は、その原因についてお話ししたいと思います。
原因の一つに、永久歯がもともとない「先天性欠如」があります。
この場合、多くは乳歯が自然に抜けることはありません。
なぜなら、通常は乳歯の下にある永久歯が、乳歯の根っこを溶かして吸収することで、乳歯が動いて抜け、生え変わりが起こります。
永久歯がないと、乳歯は根っこがしっかりしたままですので、生え変わりが起こらないのです。
「先天性欠如」は、今や小学生10人に1人の割合であると言われています。
通常、生え変わりは、乳歯が抜けてから3〜4ヶ月で永久歯が生えてきます。
それよりも長い期間、永久歯が生えてこない原因は、主に以下の4つです
1:歯の打撲や虫歯治療などのダメージによって、通常より早期に乳歯が脱落した場合
2:永久歯が生えるスペースが不十分な場合
3:永久歯の生えてくる方向に問題がある場合
4:余分な歯(過剰歯)が邪魔している場合
永久歯には、それぞれ生えてくる適正時期があります。
自然に乳歯が抜ける時期よりも早い段階で乳歯が抜けてしまった場合は、歯茎が硬くなり、永久歯が生えてきにくくなるので、通常より生え変わりまでの期間が長くなります。
現代では、昔に比べて子どもの顎が小さくなっていること、加えて歯の大きさは大きくなっている傾向があります。
永久歯は乳歯の下で、生えてくる準備をしている訳ですが、乳歯が抜けた後のスペースが狭い場合、思うように生えてくることができません。
顎の中でおしくらまんじゅうしているような感じですね。
乳歯が抜けた後、永久歯が斜めに生えてきた場合、隣の歯に当たって歯茎から出てこれないことがあります。
また、本来はないはずの余分な歯が邪魔になり、永久歯が生えてこれないというケースもあります。
このように、永久歯が生えてこない原因はさまざまで、それぞれに治療方法が異なります。
まずはご来院いただき、問診、視診、レントゲン撮影で診断するところからスタートです。
生え変わり時期になってもなかなか永久歯が生えてこない、そんな時はまずご相談ください。
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柳原歯科医院
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