「うちの子、前歯が八の字に開いてきた気がする…」
「生え変わったばかりの永久歯だけど、このままで大丈夫?」
お子さまの前歯の生え方に不安を感じている保護者の方、多いのではないでしょうか。
特に、永久歯の前歯が“八の字”のように広がっている状態は、目に入りやすく、気になりやすいものです。
今回は、「子どもの前歯の八の字」について、
自然な成長の一部なのか、治療が必要なサインなのか、歯科の視点からわかりやすく解説します。
お子さんの上の前歯が、ハの字のように外側に開いて生えている状態を「八の字の前歯」と呼ぶことがあります。
鏡で見ると、真ん中の前歯2本が内側ではなく外側へ少し傾いていて、先端が広がっているように見えるのが特徴です。
実は、上の前歯4本は、最初扇の形にハの字状で生えてくるのがむしろ自然な成長過程で、10歳前後で周囲の歯に押されて自然に整っていくこともあります。
この状態は、特に6歳〜9歳ごろの“永久歯への生え変わりの時期”によく見られます。
この「八の字」は、歯科用語で「みにくいアヒルの子の時期(Ugly Duckling Stage)」と呼ばれることもあり、上の前歯が生えそろう前によく見られる成長過程です。
この時期はあえて治療せず、自然に他の歯が生え揃っていくのを見守るケースが多いのが一般的です。
ただし、あまりに角度が強かったり、すき間が大きすぎる場合は、
「骨格や歯列に原因があるかもしれない」と判断され、早期相談が必要なケースもあります。
とはいえ、すべての八の字前歯が自然に治るとは限りません。「このまま放置して本当に大丈夫?」と不安になる前に、早めの診察が安心です
以下のような状態が見られるときは、歯科医院への相談をおすすめします。(柳原歯科医院の特徴「抜かずに育てる床矯正」を見てね!)
🧩 相談の目安
●八の字のまま半年以上変化がない
●前歯に大きなすき間がある(正中離開)
●他の歯が斜め・重なって生えてきている
●前歯が極端に前に出ている or 後ろに引っ込んでいる
●顎が小さい、噛み合わせが悪そうに見える
一見、自然に見える歯並びでも、早めに診てもらうことで予防的な対応ができる場合もあります。
小児歯科や矯正歯科では、6〜9歳ごろの歯並びを「経過観察」しながら判断することが一般的です。
👉 骨格的な問題を早く発見できる
👉永久歯のスペースを確保する床矯正などが検討できる
👉抜歯を避けた矯正計画が立てやすい
👉保護者の不安が軽減される
💡歯のすき間に指や舌が入るか
💡下の前歯が上の前歯より前に出ていないか(反対咬合)
💡噛み合わせたときに前歯同士が当たらない(開咬)
💡「口をポカンと開けている」ことが多くないか(口呼吸の可能性)
このようなサインが見られる場合は、ぜひ歯科で一度見てもらいましょう。
お子さまの歯並びは、“今の状態”だけで判断するのは難しいこともあります。
でも、「なんとなく気になる…」という保護者の“気づき”こそが、将来のきれいな歯並びを守る第一歩です。
成長の一部で自然に整うこともありますが、早めの相談が“治療しなくていい”という安心にもつながります。
💡成長で自然に改善するケースも多い「八の字前歯」です。
💡明らかな変化が見られない、他の歯と一緒に気になる場合は、早めに相談を。
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